#33 第二回美術展 南條哲章
出品作家:南條 哲章
会期:2022年10月1(土), 2(日), 7(金), 8(土), 9(日), 10(月祝)
時間:14:00-18:00
談話席:
- 10月01日(土)
- 16:00 〜
- 有原 友一(画家) × 田中 秀和(画家) × 烏山 秀直(画家)
- 10月02日(日)
- 17:00 〜
- 大久保あり(現代美術家) × 酒井一吉 (美術家) × 田中啓一郎 (美術家)
- 10月08日(土)
- 16:00 〜
- 石井 琢郎(彫刻家) × 諏訪 未知(美術家) × 烏亭(P.A.D)
- 10月09日(日)
- 16:00 〜
- 倉重 光則(現代美術家) × 勝又 豊子(美術家) × 烏亭(P.A.D)
- 10月10日(月祝)
- 16:00 〜
18:00 〜
21:00 〜 - 海保 竜平(写真家) × 田中 啓一郎(美術家)
移動準備 – 藤棚へ
クロージング
いよいよ伊勢佐木町センタービルでの活動も大詰めを迎るアズマテイプロジェクト(AZP)では、これまで1展示1ヶ月ほどだった開催日程を変更して2週ごとに3つの展覧会をAZP内3つのスペースで開催します。今回の#33で伊勢佐木町センタービルでの活動は節目を迎え、以降再始動へ向けた準備期間に入ります。
#33では、南條哲章による展覧会を開催いたします。AZP創設メンバーの1人である南條は、姉と保育園を設立するだけでなく、幼馴染の運営する美術研究室を支えるなど、多方面から頼りにされる多忙な毎日を送る三児の父親です。2022年4月に開催した#28 『美術展覧会 第一回「南條哲章」展』において展示された他のAZPメンバー4人からのインタビューで「社会人になって間もなく三代続く市議会議員である父親の議員活動をサポートするようになり、次第に南條家の家柄を意識するようになった」と語っていたように、周囲からも謙虚で誠実な人物として親しまれてきました。しかし、美術家たちとAZPの立ち上げに与しこの「アズプロ第四の男=南條哲章とは何者か?」というテーマのもと行われた同展覧会において、インタビューやそれを基に制作された自分の名が冠された作品、さらに出生からの歩みを思い返した半生をメンバー総出で手書きした巻物を目の当たりにしたことで、彼の人生は大きく揺れ動き始めます。「家系ではなく自分自身を意識した」と展覧会後に語った南條は、幼馴染と細君の助言もあり、翌月の2022年5月、武蔵野美術大学通信教育課程デザイン情報学科へ入学。これまでとは異なる視点から「情報・社会・環境」を学ぶべく歩み始めたのです。
今回のアズマテイプロジェクトでは、#28に出品された4つのインタビューの再展示に合わせ、本人の筆による「南條哲章展」レビューを展示します。さらに、美術大学に進学して新たなステージに立った南條より、「過去・現在・未来」をテーマにした人生初となる作品の発表を行います。
どのような肩書きであれ様々な人々と向き合い、そこでの手掛かりをキッカケに人生を模索し続ける。試行錯誤を続ける彼の打ち出す表現が、美術か否かではなく、世の中の何かひとつでも理解するきっかけになればと願う。伊勢佐木町センタービルでの活動によって新しく動き始めたひとりである南條哲章が、この場所でどのような境地を見せてくれるのか、楽しみで仕方がない。 (田中敬一郎)

